「結婚式をやる理由は何だろう?」
準備段階からこのことを中心に動いてきました。
幸せだと自慢したいわけでも、綺麗なドレスを見せびらかしたいわけでもない。
きっと私は産まれるまで、沢山の「想い」に包まれたことでしょう。
産まれてからも不安と希望の狭間で一生懸命育ててくれた両親や祖父母がいました。
学校に入ってからは、他者と出会ったことで自分を知り、家族以外との楽しい時間の中で秩序や集団生活を学びました。
友達との喧嘩、つまらない嫉妬や妬み、沢山傷つき沢山得ました。
大学では個性的な人たちに囲まれて、そのパワーに圧倒されながらも自分が本当にやりたいことを見つけられました。
仕事を始めてからは特に、毎回違うメンバーと出会い、自分の居場所を探したり見失ったりの繰り返し。
それでも憧れの人や、好き!という気持ちのおかげで目標を持ち、磨き、邁進する毎日。ライバルのおかげで思いもしない自分に出会え、時に助言を、時に叱咤してくれる最高の先輩にも助けられました。勿論、そんな私をいいね!と思ってくださったお客様の支えは欠かせません。
そして、その今までのどんな時にも、いつも味方でいてくれ、いつも厳しい意見をくれる両親が側にいました。
これまで何度転んでも立ち上がれたのは1番近くで私の幸せを誰よりも祈ってくれていた両親のおかげです。
私が今、ここに存在し、結婚という節目を迎えられたのは、今まで出会った皆様のおかげ。そして両親のおかげ。
結婚式をやった1番の理由は、その感謝の気持ちを伝えたかったからでした。
芸能一家に産まれたことを恨み、暴言を吐いた夜もあったけど、数多の経験を乗り越え、今あるのは感謝だけです。
「大和田バンザイ!」
披露宴の最後、両親への手紙の最後に大和田ではなくなった私は叫びました。
その時は女優でも妻でもない、「娘」として普段は言えない素直な気持ちを伝えられた気がします。
そして、披露宴の時に細胞中で感じた「感謝の気持ち」をその時だけでなく、ずっと持ち続けることが1番難しく1番大切なことなのでしょうね。
前を向いて生きてはいくけれど、たまーに後ろを振り返って、出会った人や経験を想い出してみる。
結婚式は全てを想い出すとてもいい機会になりました。
準備は大変だったけれど、やって本当によかった。
長々と拙い結婚式感想文を読んでくださって有難うございました。
結婚式に関する文章はこれで終わりです。
写真の和装で頭に飾ったべっ甲の簪は、着付けの先生が貸してくださったもので、とってもお気に入りです。同じく先生が水引を使って作ってくださった飾りも。色を添えてくれています。
すべてのことに感謝!!!!